1965年に誕生したゲータレードは、1990年代にマイケル・ジョーダンを起用したCMをきっかけに全米に浸透し、当時のスポーツドリンク業界においてマーケットシェア90%を誇った。
そのCMのキャッチフレーズ「Be Like Mike(マイケルのようになれ)」は当時の流行語にもなった。
それ以来、NBAの下部リーグのネーミングライツを買い取るなど(それまでDリーグであった同リーグの名称をGリーグに変更させた)、多くのアスリート、チーム、リーグと関係を築き、その地位を揺るがぬものとした。
一方で、BodyArmorという競合ブランドも、大坂なおみ、マイク・トラウト、ジェームズ・ハーデン、メーガン・ラピーノといったトップアスリートとエンドースメント契約を結び、存在感を強めている。
そんな中、先週、ゲータレードはスポーツ界の注目を集める契約を発表した。それが、ザイオン・ウィリアムソンとのエンドースメント契約だ。
ザイオンは昨年カレッジ・バスケットボール界を席巻したスーパースターで、NBAドラフトの全体一位でニューオーリンズ・ペリカンズに指名された。
ゲータレードはザイオンが所属していたデューク大学、NBA、そしてペリカンズのスポンサーであり、彼との縁は深い。
契約の詳細は明らかになっていないが、契約金は年間100万ドルを超えると見られている。
すでにゲータレードの開発チームはザイオンの元を訪れ、彼の発汗や脱水のパターンを調査。彼のNBA一年目のシーズンを栄養面からサポートする。
ザイオンは「わざわざ私のところにきて『我々はただあなたによりよい選手になってほしいんです』と言ってくれる。これは私にとって非常に大きいことです」と話す。
「マイケル・ジョーダン以来の逸材」との呼び声も高いザイオン。近い将来、彼を起用した「Be Like Zion」というゲータレードの広告が流れるかもしれない。