
ノースカロライナ州立大学のオリジナルビール「Old Tuffy」が州内1400か所で飛ぶように売れている。
「スーパーで売り切れになっているのをよく目にしますよ」。同大学マーケティング担当者のBrad Bohlander氏は言う。
今年7月、ノースカロライナ州立大学はNew Belgium Brewingと5年間のパートナー契約を結んだ。
この契約の目的は「同大学が持つ発酵研究所をさらに発展させること」とされるが、最も注目を集めたのはオリジナルビールの製造だ。
New Belgium Brewingは、ノースカロライナ州立大学のマスコットTuffyをパッケージに使用する権利を獲得し、新製品の名前も同マスコットに因んだものとした。
同社は毎年決まった金額とOld Tuffyの売り上げの一部を大学側に収めることになっている。
ノースカロライナ州立大学のように、オリジナルビールを販売する大学は現在11校あるが、そのほとんどがここ数年の間に始まったものだ。
先日の投稿で解説した通り、現在アメリカではカレッジスポーツでビールを販売する大学が増加している。
オリジナルビールの消費は、ユニークな観戦経験の一部となるとともに、その売り上げを通して大学に貢献することもできる。
ノースカロライナ州立大学のアメリカンフットボール本拠地開幕戦では、1万2265本のビールが消費されたが、その42%がOld Tuffyだったという。
カレッジスポーツ界で急速に広がるビールビジネス。その次の局面が、オリジナルビールの製造・販売なのではないかと業界関係者は見ている。
参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/09/23/Colleges/Beer.aspx
https://news.ncsu.edu/2019/07/new-belgium-partnership/
https://www.newsobserver.com/sports/college/acc/nc-state/article233549307.html
https://www.newsobserver.com/living/article233537537.html