メッツ、リーグ規則違反もお咎めなし

先週水曜日、フィールドに現れたニューヨーク・メッツの選手たちは、お揃いのスパイクを履いていた。

この日は9月11日。アメリカ国旗やNYPDのマークが施されたスパイクは、同時多発テロの犠牲者を追悼する意味が込められていたのだ。

これは、メッツのピート・アロンソ選手が先導した動きで、彼が全選手の靴を用意し、チームがそれを使用する許可を出したという。

しかし、以前の投稿でも解説した通り、MLBにはスパイクの色に関して制限がある。

各チームには登録されたチームカラーがあり、それと黒、白、グレー以外の色を使用したスパイクを履いて試合に出場することは原則禁止されているのだ。

実際、2018年5月には、スパイクの色に関する規則違反でシカゴ・カブスの選手がリーグから厳重注意を受けている。

もちろん、メッツもこの規約のことは知っており、今回も罰則を受ける覚悟でゴーサインを出したという。

ところがMLBは、メッツに一切の罰則を科さない方針を明らかにした。

9.11という重大な出来事に関連する事案だったこと、罰則を科した際に大きな反発が予測されることが今回の決定に影響を及ぼしたと思われる。

一方で、そもそもスパイクの色に関するルールは「選手が政治的なメッセージを発信しないようにするため」という目的で設置されたはず。

愛国心を駆り立てるようなデザインを黙認してしまったことは、今後同様の事案が発生したときの対応を難しくするかもしれない。

参考文献:
https://www.newsday.com/sports/baseball/mets/911-cleats-pete-alonso-mets-no-fine-1.36208284

投稿者:

akiraasada

テキサス工科大学スポーツマネジメント学部で教員をしています。専門はスポーツマーケティング。特に、人がスポーツファンになるメカニズムを研究しています。

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