NFLは、各チームがより自由にソーシャルメディアを活用できるように基準を変更する。
具体的には、TikTokとReddit上に公式アカウントを持つことが許可された。
これによって、NFLチームが使用できるソーシャルメディアは、全部で10になった(Facebook、Instagram、Periscope、Pinterest、Reddit、Snapchat、TikTok、Tumblr、Twitter、YouTube)。
また、試合が行われたその日にハイライト動画を投稿できるのは、FacebookとTwitterに限られていたが、今後はInstagramにも投稿できるようになる。
そもそもこうしたソーシャルメディアに関する制限は、リーグが保有する知的財産を守り、放映権の価値を損なわないようにするために設けられる。一方、若年層のファンを獲得・維持するためにはソーシャルメディアの活用は必須であり、チームとしてはより自由にソーシャルメディアを活用したい。リーグは常にその2つの相反する力のバランスを取っているのである。
そんな中、引き続き使用が禁止されることになったのが、Twitchだ。
Twitchは、Amazonが持つネット中継のプラットフォームで、特にeスポーツの中継に活用される。
NFLは木曜日に開催される公式戦「Thursday Night Football」の放映権をAmazonに与えており、AmazonはそれをAmazon PrimeとTwitch上で中継している。つまり、Twitch自体にネガティブなイメージを持っているわけではない。
問題は、Twitchを使用する人のほとんどがネット中継を見るだけで、コンテンツの共有を一切しないことにある。したがって、NFLは、各チームがTwitchを活用してもあまり大きな効果は望めないと判断したのではないかと考えられている。
参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Daily/Issues/2019/09/06/NFL-Season-Preview/NFL-Social.aspx
https://www.adweek.com/digital/nfl-looks-to-woo-new-viewers-on-tiktok/