ESPN、リトルリーグ・ワールドシリーズの中継方法を改革

ESPNは、リトルリーグ・ワールドシリーズを長年にわたって中継してきたが、その中継方法は年々変わってきている。

今年は、大きく2つの改革があった。

1つは、選手を360度あらゆる角度から撮ったリプレー映像の導入。これはプロスポーツの中継ではすでに活用されている技術だが、リトルリーグ・ワールドシリーズの中継に使われるのは初めてである。

もう1つは、代替放送の導入。代替放送とは、ある放送局が運営する複数のチャンネルを使って同じ試合を中継すること。試合自体は同じだが番組の構成や提供される情報はまったく別物になる。

日本では副音声が一般的だが、代替放送ではチャンネル自体を変えて、音声以外の要素も明確に差別化される。

これは、放送局が運営するチャンネル(ネット中継プラットフォームも含め)が増加するなかで、近年広まっている概念である。

代替放送の最たる例がESPNのMegacastである。Megacastとは、ESPNが持つチャンネルをフルに活用して一つのスポーツコンテンツを放送する手法で、たとえば、今年のカレッジフットボールの全米選手権決勝は、12以上のチャンネルで中継された。

また、2018年のMLBホームランダービーは、ESPN、ESPN2、ESPNewsの3チャンネルで放送され、その視聴数者はそれぞれ560万、85万、33万であった。

今回のリトルリーグ・ワールドシリーズでは、ESPNで従来型の試合中継をしながら、ESPN2で「kidscast」という番組を放送した。これは、16歳の子ども2人がレポーターとなって様々な情報を伝えるというものである。

「頑張っている子どもたちを親目線で見る」という従来の楽しみ方ではなく、「活躍する同世代を友達目線で見る」という新たな観戦の仕方を提示する。

ESPNのMark Gross氏によれば、スポーツの代替放送は今後さらに成長していくという。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/08/19/Leagues-and-Governing-Bodies/Little-League.aspx

投稿者:

akiraasada

テキサス工科大学スポーツマネジメント学部で教員をしています。専門はスポーツマーケティング。特に、人がスポーツファンになるメカニズムを研究しています。

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