フィールド・オブ・ドリームスは最も有名な野球映画の一つである。
アイオワ州に住む農家がトウモロコシ畑を切り開き野球場をつくると、かつてシカゴ・ホワイトソックスで活躍した名選手たちの亡霊が現れるという話だ。
撮影に使用された野球場は、実際にアイオワ州ダイアーズビルに建てられたもので、映画公開から30年近く経つ今も保存されており、映画のファンが訪れる聖地となっている。
先週、MLBは、その聖地で公式戦を開催することを発表した。
日時は、2020年8月13日。映画の内容通り、ホワイトソックスがプレーする(対戦相手はニューヨーク・ヤンキース)。
試合が行われるのは、撮影に使用された球場ではなく、そのすぐ近くに建てられる臨時球場だが、元々の球場の要素を取り入れたデザインになるという。
たとえば、外野のフェンスを透明のガラス製にしてトウモロコシ畑が見えるようにする案があるという。ちなみに、球場のキャパシティはわずか8000席となる予定だ。
MLBは、これまでも本拠地以外のユニークな土地で公式戦を開催してきた。
今シーズンを例にとれば、大学野球の聖地ネブラスカ州オマハや、リトルリーグ発祥の地ペンシルバニア州ウィリアムズポート。さらには、東京、モンテレイ、ロンドンでも興行を行った。
以前の投稿でも説明した通り、こういった興行は必ずしも収益に直結しないが、「大きな話題を呼ぶ」、「野球人気の低い土地にもファンベースを拡大する」、「ファンにユニークな経験を提供する」といった狙いがある。
2020年シーズンは他にも、ウィリアムズポート、プエルトリコ、ロンドンといった土地で公式戦が予定されている。
参考文献:
https://www.mlb.com/video/field-of-dreams-to-host-mlb-game
https://newsdaily.today/white-sox-yankees-to-play-at-field-of-dreams-in-2020/