クリーブランド・ブラウンズは長らくNFLの最弱チームであった。2016年シーズンは1勝15敗。2017年シーズンはなんと0勝16敗。そのブラウンズが、現在、最も注目を集めるNFLチームの一つとなっている。
ブラウンズは、昨シーズン7勝を上げ、定位置の最下位を脱出した。チームの躍進を支えたのは、新人王を獲得したBaker Mayfieldを初めとする若手選手。ブラウンズのファンたちは、さらなる成長を遂げた若手選手がチームの順位を押し上げると期待している。
地元のバーを営むCorey May氏は、「レブロン・ジェームスがクリーブランドに帰ってきたときのような盛り上がりです」と言う。
この盛り上がりは、チームのビジネスにも好影響を与えている。
たとえば、ブラウンズはすでに6万枚以上のシーズンチケットを売り上げている(本拠地のキャパシティは6万8000)。これは前年比20%増。そして各試合の個別チケットも完売済みだ。
ゴールデンタイムのテレビ中継も、4試合組まれている。ブラウンズの試合がゴールデンタイムに3試合以上中継されるのは、2008年以来初めてだ。
Fox SportsのMike Mulvihill氏は「NFLで一番話題になるチームはいつもカウボーイズでした。今年のブラウンズは、それに次ぐ話題性を持っています」と言う。
スポンサーシップに関しては、Anheuser-Busch InBev(ABI)のNick Kelly氏曰く、ブラウンズは同社が最も力を入れるチームだと言う。ABIと言えば、昨年「ビクトリー冷蔵庫」というユニークなキャンペーンで大きな話題を呼んだが、今年はその発展版を企画しているそうだ。
参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/08/12/Franchises/Browns.aspx