ミネソタ・ティンバーウルブスは、今年からチケットセールスの給与制度を変更する。
チケットセールスは、電話やメールなどを使って試合のチケットを販売する仕事で、北米プロスポーツチームで働く多くの人が最初に経験する仕事である。
マーケティングやスポンサーシップ関連の仕事をしたいと思っても、まずはチケットセールスで結果を残さないといけない、というケースも多い。
このチケットセールスの給与は、新人の場合で、年収30,000ドル(約320万円)に満たないことが一般的である。
ところが、ティンバーウルブスが今年10月に採用する新制度では、チケットセールスの基本給は従来の25,000ドル(約260万円)から35,000ドル(約370万円)に引き上げられる。
さらに、販売したチケット売り上げの3%がこの基本給に追加される。特に優秀なスタッフにはボーナスも与えられる。
また、ここで一定の実績を残すと、「Account Executive(基本給45,000ドル)」、「Senior Account Executive(基本給55,000ドル)」、そして「Account Manager(基本給65,000ドル)」へとキャリアを積むこともできる。
この新給与制度を導入することによってチームの人経費は大きくなるが、才能ある人材を確保するためには必要であるとチームは考えている。
スポーツ業界では、セールススタッフが一人前になるのは3年目からだという見方があるが、このポジションは離職率が非常に高く、3年以上同じチームで働くセールススタッフは少ない。
したがって、才能あるスタッフをキープすることができれば、それは組織にとって有益なのである。
ティンバーウルブスのJake Vernon氏は「給与制度と労働環境の見直しは、今日の労働者が求めているものに基づいています。この新制度が、才能あるスタッフを雇い、キープし、そしてセールス目標を達成するために役立つことは間違いありません」と話す。
参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/07/08/Opinion/Sutton.aspx