サブスクリプション・チケット②オークランド・アスレチックスの事例

オークランド・アスレチックスは、2015年にBallpark Passができた際に、それをいち早く導入したチームの一つである。

アスレチックスは、当初、月額$19.99ドルの基本プランを提供していたが、徐々にアレンジを加え、「A’s Access」という独自のチケットを完成させた。

A’s AccessはBallpark Passの進化版で、これに登録すると、ホームゲーム全試合を立ち見スペースで観戦できるだけでなく、スタジアム内の飲食がすべて半額になったり、チームグッズが25%オフになったり、MLB.TV(MLBのネット中継)を無料で観戦できたり、といった特典もついてくる。

さらに、座席を確保することもできる。

昨日の投稿で説明した通り、Ballpark Passの登録者は立ち見スペースで観戦することが一般的だが、A’s Accessでは、プランに応じて、最小で10試合、最大で81試合分の座席を確保することができる。

座席の場所に関しては8つのエリアから選択することができ、最も基本的な座席だと年間240ドルで、最も高い席だと年間2万ドルにもなる。

A’s Accessについて、アスレチックスのChris Giles氏は「トレーニングジムのメンバーシップのようなイメージです。A’s Accessにおける座席予約サービスは、ジムにおけるパーソナルトレーニングのようなものです。それぞれの顧客に合った経験を提供できるようにデザインされています」と言う。

様々なオプションがあるA’s Accessは、ファンの混乱も生み、それを解消するまでに時間がかかった。

しかしGiles氏によれば、アスレチックスのサブスクリプション・チケット登録者の数は、A’s Accessの導入以前と比較して44%増加したという。

また、A’s Accessの登録者は、伝統的なシーズンチケットの購入者より平均で11歳若いという。Giles氏は「これも重要な数字です」と言う。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2017/06/26/Leagues-and-Governing-Bodies/Ballpark-Pass.aspx
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/06/17/In-Depth/Tickets.aspx
https://www.mlb.com/athletics/tickets/season-tickets

投稿者:

akiraasada

テキサス工科大学スポーツマネジメント学部で教員をしています。専門はスポーツマーケティング。特に、人がスポーツファンになるメカニズムを研究しています。

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