スタジアムに早く来てもらうにはどうすればいいのか②

ニューオーリンズ・セインツの本拠地、メルセデスベンツ・スーパードームを管理するSMGのDoug Thornton氏は、「ニューオーリンズでは、日曜日の午後に外で遊びたい人がたくさんいることがわかりました」と言う。

そこでSMGは、スーパードームの横にある2500坪超のスペースを使い「Champions Square」という広場を用意した。

このスペースは元々セインツのオーナーであるBenson家が所有していたもので、調達が比較的容易であった。

Champions Squareには屋台やバー、ステージが設置され、イベントが催される。

また、Champions Squareは「club XLIV」というスタジアム内のラウンジともつながっている。club XLIVは、結婚式や地域のイベントなどのために使用することも可能だ。

ちなみに「club XLIV」という名前は、2010年にセインツが制したスーパーボウルが第44回で「Super Bowl XLIV」と呼ばれることに因んでいる。

「Champions Square」、「club XLIV」といった名前を使用することで「セインツはNFLチャンピオンなんだ」というブランド・イメージを定着させようとしているのである。

これらの施設は試合開始の数時間前から開放され、最大8000人が試合前の様々なイベントを楽しめるようになっている。

CenterplateのDiana Evans氏によれば、Champions Squareで得られる飲食の収益は、セインツが試合日に上げる飲食収益全体の5~10%になるという。

試合前にこういったイベントスペースを用意するというアイデアそのものは決して画期的なものではない。強いて言えば、そのアイデアをこれだけの規模で実現するところ、そしてその後ろ盾が莫大な資産を持つチームオーナーであるところがアメリカのスポーツビジネスらしいと言えるかもしれない。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/07/08/In-Depth/Concessions.aspx
http://www.champions-square.com/

投稿者:

akiraasada

テキサス工科大学スポーツマネジメント学部で教員をしています。専門はスポーツマーケティング。特に、人がスポーツファンになるメカニズムを研究しています。

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