2019年7月、MLBがユニフォームスポンサーシップの導入を検討していることがわかった。
北米四大スポーツリーグでは、NBAが2017年に初めてユニフォームスポンサーシップを導入し、大きな成功を収めている。
すでにMLBの数チームは、ユニフォームスポンサーシップの価値に関して代理店に問い合わせているという。
MLBのNoah Garden氏は「ユニフォームスポンサーシップの導入は避けられないと思います」と言う。「ただしすぐに導入することはできません。考慮しなくてはいけないことがたくさんありますから。ただ最終的には導入という形になると思います」。
Garden氏が言うように、ユニフォームスポンサーシップ導入にはいくつかのハードルがある。
まず、MLBは選手会と交渉し、2022年施行の新労使協定にユニフォームスポンサーシップに関する合意を明記しなくてならない。
来年からMLBのユニフォームを提供するNikeとも交渉が必要になる。Nikeは向こう10年MLBのユニフォームを提供することになっている。
こういった契約上の問題に加え、ファンの反応も重要な要素となる。
NBAは最終的なユニフォームスポンサーシップの形を決めるまでにいくつかのテストを行い、その都度ファンの反応を見ては微調整を行ってきた。
NBAよりも国民の娯楽としての伝統が長いMLBでは、ファンがNBAの時とは違う反応を見せる可能性もある。
ちなみにMLBは、アメリカ国外の公式戦(日本での開幕戦、ロンドンシリーズなど)ではすでにユニフォームスポンサーシップを導入している。
たとえば、東京ドームで行われた2019年開幕戦では、ユニフォームの右袖にENEOSのロゴが施された。
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