Dr. Millsインタビュー①経済効果とは?

Q. スポーツイベントやスポーツ施設の経済効果に関するニュースをよく目にしますが、「経済効果」とはそもそも何を指すのでしょう?

A. 我々スポーツ経済学者が「経済効果」として検討しているのは「地元住民の収入が、スポーツイベント開催以前(もしくはスポーツ施設建設以前)と比較してどれだけ増加したか」という点です。

ホテルを例にとりましょう。

新しいスポーツ施設を建設したことで周辺地域の観光客が増え、ホテルに宿泊する人が増え、ホテルの利益が増え、最終的にそのホテルで働く従業員の月収が上がるとします。
この月収の増加分が、そのスポーツ施設の経済効果です。

Q. 「経済効果○○億円」というニュースも目にしますが。

A. 経済効果は「誰がそれを算出しているか」によって大きく変わってきます。

スポーツイベントの場合、それを誘致する自治体や主催者が雇ったコンサルタント。スポーツ施設の場合は、そのオーナーが雇ったコンサルタント。

そういった、経済効果を大きく見せたい人に雇われたコンサルタントが経済効果を発表することがよくあります。

この場合、そのコンサルタントは都合のいいように経済効果を計算します。

たとえば、対象地域内での出費をただ足し算しているケースが多々あります。

その結果、経済効果は往々にして過大評価されてしまうのです。

投稿者:

akiraasada

テキサス工科大学スポーツマネジメント学部で教員をしています。専門はスポーツマーケティング。特に、人がスポーツファンになるメカニズムを研究しています。

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