ニューヨーク・ヤンキースのHOPE WeekというPRキャンペーンが今年で発足10周年を迎える。
HOPEはHelping Others Persevere and Excelの頭文字をとったもので、地元コミュニティの発展や問題解決に尽力した個人・グループにスポットライトを当てることを目的としたキャンペーンである。
毎年5組の個人・団体が選出され、この5組には、ヤンキースの選手・コーチが直接会いに行くというサプライズをもって受賞が伝えられる。
そして、受賞者たちはHOPE Weekに開催されるヤンキースのホームゲームに招待され、そこで大勢の観客にそれぞれの取り組みを紹介され、大きな祝福を受ける。
また、地元・大手メディアに受賞者の取り組みを紹介してもらうのもHOPE Weekの重要なポイントである。
たとえばESPNは、2018年HOPE Week受賞者のCassidy Warnerちゃんに焦点を当てた映像を制作した。10歳のCassidyちゃんは、いじめを受けている自身の経験を伝える映像をソーシャルメディアに投稿し、いじめ問題に対する人々の意識を変えたとして受賞を受けた。
2011年には、前年に起こったハイチ大地震の際にニューヨークに来た難民の学生たちがHOPE Weekを受賞した。この話はCNNで取り上げられた。
こういったメディア露出は、地域に貢献する個人・団体の認知度を高め、彼ら・彼女らの活動資金となる寄付金の拡大に貢献する。
今年は発足10周年を記念して、過去の受賞者を改めて紹介する予定だという。
参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/06/17/Franchises/Yankees-HOPE.aspx