World Surf Leagueの放映権ビジネス

2018年1月、サーフィンのプロリーグWorld Surf League(WSL)はFacebookと2年間の独占放映権契約を結んだ。

この契約によってWSLの試合はすべてFacebook上でネット中継されることになった。

WSLファンの平均年齢は32歳。一方、Facebookユーザーの3分の2は35歳以下。そして、サーフィンは世界中で観戦されているスポーツである。

ここから、WSLはFacebookがファン拡大のために最も有効なプラットフォームと考えたのである。

また、独占放映権を与えたことでWSLはFacebookから同リーグ過去最大の放映権収入を得ることに成功した。

ところが、それから一年余り、WSLはFacebookとの契約の「独占放映」という部分を解除し、(Facebook上での中継も続けながら)他の中継方法を模索し始めた。

たとえば、アメリカでは大手テレビ局Fox Sportsと契約を結び、テレビで試合を中継した。

WSLのCEO、Sophie Goldschmidt氏は「これだけ大手のテレビ局で放送してもらえるのは我々にとって非常に重要です。そしてFacebookを使ったネット中継をうまく補ってくれます」と話す。

今回のWSLの決定は、ネット中継(特にソーシャルメディア上での中継)のみを行うことの限界とテレビとネットをうまく組み合わせた試合中継戦略の重要性を示す事例の一つと言えるだろう。

2019年、WSLの試合中継視聴者は前年比で25%増であった。

参考文献:
https://www.forbes.com/sites/kurtbadenhausen/2018/01/24/facebook-and-world-surf-league-announce-exclusive-partnership/#7cdb94995560
https://digiday.com/media/world-surf-leagues-live-viewership-grown-removing-exclusivity-facebook-live-deal/
https://www.worldsurfleague.com/

投稿者:

akiraasada

テキサス工科大学スポーツマネジメント学部で教員をしています。専門はスポーツマーケティング。特に、人がスポーツファンになるメカニズムを研究しています。

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