Q. ソーシャルメディア担当者はどのようにキャリアを積んでいくのですか?
A. 一般的な大学生を例に説明しましょう。他のポジションと同様、まずはコネクションを作って、インターンシップの機会を得ることから始まります。
その際、働く場所を選ばず仕事を取る姿勢が重要です。
たとえば、カレッジスポーツの場合、一つの大学が持つスポーツチームの数と学生アスリートの数がとても多いので、必ず人手不足のチームが出てきます。
人手が足りていない状況を見つけて、「今日のテニス部の試合、私に試合速報の投稿を担当させていただけませんか?」と言えば、経験を積む機会が得られることがあります。
インターンシップの機会が得られないときは、そのようにしてボランティアから実績と関係性を築くことも必要となるでしょう。
そして、先述した通り画像・映像編集の能力はキャリアを積んでいく上で必須ですので、学生のうちにそういった技術を習得することも重要です。
私は多くの業界関係者とソーシャルメディアに関する話をしてきましたが、どんなスポーツ組織でも求めているのは、ポートフォリオを持った人材です。つまり、教育(学位)、画像・映像編集能力、経験などに関してどれか一つに特化するのではなく、全てをまんべんなく満たしている人材が求められるのです。それを理解して自分自身を育てることが重要ですね。
インターンシップで経験を積んだ後は、正社員となり、ソーシャルメディアを統括する責任者となっていきます。
基本的にソーシャルメディア担当者はソーシャルメディアを生業とします。マーケティング部門内で、グッズ担当がスポンサーシップ担当になるようなキャリアのシフトは、ソーシャルメディア担当者にはあまり起きません。
