2019年5月、大麻関連商品を販売するPure Spectrumがトライアスロン協会とスポンサー契約の合意間近であると伝えられた。
同社はすでに100人以上のアスリートとエンドースメント契約を結んでいる他、PGA Tourなどともスポンサー契約の交渉中であるという。
総合格闘技のUFCも大麻関連商品を販売するAurora Cannabisと先週スポンサー契約を結んだばかりだ。
アメリカでは、大麻の使用を合法化する州が増加しており、それに伴い大麻関連商品を扱う企業のスポンサーシップビジネスへの参入が顕著になりつつある。
現在、アメリカで大麻の使用が完全に合法なのは、カリフォルニア州を初め9州。これらの州には計115のプロスポーツチームが本拠地を置く。
今後、NFLやMLBなどの四大スポーツも大麻関連企業とのスポンサー契約が結ばれるかが注目される。
実際、NFLは選手会と共同で、身体の痛みを和らげる医療目的での大麻使用に関する勉強会の開催をすでに決定している。
NHLの元選手たちは、 Canopy Growthという大麻関連企業と共同で、脳震とう後の神経障害に大麻が及ぼす影響に関する調査を実施した。
ネガティブなイメージも根強い大麻関連企業にとって、スポーツチームやアスリートとのコラボレーションはイメージ向上のための手段として有効である。
また、アスリートが負った身体へのダメージを軽減する効果を実証できれば、スポーツチーム・選手にとっても朗報である。そして大麻関連商品の宣伝にもなる。
大麻というスポンサーシップカテゴリーが今後どのように発展していくのか、注目である。
参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/05/27/In-Depth/Main.aspx