2028年に開催されるロサンゼルスオリンピック。それを広告の場として活用したい企業は、どのような形で大会に関わるのか。
大会スポンサーとなるのか。スポンサーにはならず、大会期間中のCMスポットを購入するのか。企業は様々な選択肢を探っているだろう。
そんな企業にとって重要な情報が最近明らかにされた。
2019年5月、ロサンゼルスオリンピック委員会のKathy Carter氏と同大会のテレビ放映権をもつNBC SportsのDan Lovinger氏は、2社がどのように協働するかを説明した。
それによれば、ロサンゼルスオリンピックでは「Founding Partners(共同設立者)」と呼ばれるスポンサーのグループが創設されるという。
Founding Partnersは同大会スポンサーの最高位で、スポンサー料も最も高いが、その分得られる特典も最も充実している。
具体的には、大会スポンサーとしての特典(アクティベーションやホスピタリティなど)だけでなく、NBC Sportsの大会中継中のCMスポットも優先的に確保できる。
つまり、「大会スポンサーにはなりたくないけど、CMは流したい」と考える企業がNBC Sportsに交渉に行っても「すみません、もうCMスポットはすべて埋まってしまいました」ということにもなり兼ねないのである。
これが、ロサンゼルスオリンピック委員会とNBC Sportsが共同でつくりだしたビジネスモデルである。
どのような企業がFounding Partnersになれるかの詳細はまだ明らかにされていないが、「金融」「テクノロジー」「ビール」「エネルギー」といった産業が可能性として指摘されている。また、Nikeはすでにそのポジションに照準を合わせているという情報もある。
Founding Partnersのスポンサー料は4億ドルほどになると見られ、その収益は大会委員会とNBCで均等に分けられるという。
参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/05/13/Olympics/LA2028.aspx
“ロサンゼルスオリンピックのスポンサー最高位「Founding Partners」とは?” への4件のフィードバック