「レブロン効果」

NBAの2018-19年レギュラーシーズンの視聴率データ(地方中継)が公開された。

リーグ全体では前年比4%減。15チームが視聴率を上げたものの、ニューヨーク・ニックス(38%減)とシカゴ・ブルズ(24%減)という大都市に本拠地を置くチームが大幅に視聴率を落としたことが影響した。

最も視聴率を落としたのは、レブロン・ジェームズを失ったクリーブランド・キャバリアーズで、なんと58%減。逆に、そのレブロンが加入したロサンゼルス・レイカーズは、31%増であった。

この、レブロンが視聴率を左右する「レブロン効果」は、過去にも記録されている。

たとえば、2010年にレブロンがキャバリアーズからマイアミ・ヒートに移籍した際、ヒートの視聴率は96%増加した(同年、キャバリアーズの視聴率は54%減)。

ところが、その4年後、レブロンがヒートからキャバリアーズに再び移籍すると、ヒートの視聴率は28%減少した。

このように「レブロン効果」は繰り返し確認されているのである。

この傾向を理解していたSpectrum SportsNet社(レイカーズの地方中継を放送するテレビ局)は、レブロンが加入する前に7,000ドルであった30秒CMスポットの値段を、シーズン開始前に倍近くまで釣り上げていた。

このように、選手の移籍が与える影響を深く理解することは、ビジネス上重要な意思決定をする際に役立つ。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/04/29/Media/NBA-ratings.aspx
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2018/07/16/Media/Sports-Media.aspx

投稿者:

akiraasada

テキサス工科大学スポーツマネジメント学部で教員をしています。専門はスポーツマーケティング。特に、人がスポーツファンになるメカニズムを研究しています。

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