2014年、フィラデルフィア・イーグルスは、黒を基調とした新ユニフォームを発表した。そして、ディビジョンのライバルであるニューヨーク・ジャイアンツとの試合は、その新ユニフォームを宣伝する絶好の機会になった。
イーグルスは、「#BlackSunday(黒い日曜日)」というハッシュタグとともに試合情報などをソーシャルメディアに投稿した。
そのなかでも特に大きな反響を呼んだのは、ユニークなアニメーション映像だ。
このアニメーションは、ジャイアンツのスター選手Eli Manningが意気揚々とスタジアムに登場するところから始まる。
すると突然スタジアムの電気が消え、背後からイーグルスの選手がおばけのように現れ、耳元で「お前を捕まえに行くぞ」「背後に気をつけな」といったことを言う。
すっかり怖気づいてしまったManningは「もうやめてー」と泣き出してしまう。
そして、スタジアムから逃げ出すManningの背景に#BlackSundayという文字が浮かび上がる。
そう、#BlackSundayのBlackはユニフォームの色だけでなく、「ジャイアンツに不吉なことが起こる」「ジャイアンツを怖がらせる」といった意味合いも含まれているのである。
このアニメーションは、90万回以上再生され、キャンペーンの意味を理解したファンも様々なメッセージや写真を#BlackSundayのハッシュタグとともに投稿した。このハッシュタグは、85,000回以上使用されたという。
そして試合当日、ファンは自らも黒を基調とした服装でスタジアムに現れた。なかにはハロウィンさながらの衣装で登場したファンもいた。
イーグルスは、新ユニフォームを着てプレーする選手やファンの写真を撮り、#BlackSundayというタイトルのFacebookアルバムを作成した。
イーグルスは、見事試合にも勝利。試合後、ソーシャルメディア上ではManningが泣いているかのように編集した写真を#BlackSundayのハッシュタグとともに投稿するファンも現れた。
参考文献:
https://shortyawards.com/7th/philadelphia-eagles-soar-on-blacksunday