2019年4月3-4日、World Congress of Sportsというスポーツビジネスに関するイベントが開催された。
そこで参加者の注目を集めたのが、ネット中継の今後に関する識者のパネルディスカッションである。
これには、ESPNのJustin Connolly氏やDAZNのJohn Skipper氏らがパネラーとして参加した。
アメリカでは、コード・カッティングの流れを受けて、ネット中継がスポーツファンの間に一気に浸透した。
一方で、2018年4月にESPN+が登場したように、ネット中継市場では、新たなネット中継プラットフォームが次々に生まれており、少ないコンテンツを多くの企業が取り合う状態になりつつある。
ネット中継の現状に関してDAZNのSkipper氏は、「『このサービスに登録しよう。あ、これも登録しよう』と気が付けばたくさんのネット中継サービスに登録している、というのが消費者の現状だと思います」と言う。
「ところが、ネット観戦のために3つも4つも違うサービスに登録するというのは誰もが避けたいはずです。したがって、私は今後3年の間で、ネット中継市場は競争が激化すると予想します。現在ネット中継を提供している企業が8-10社あるとすれば、そのうち生き残るのは3-4社でしょう」。
ESPNのConnolly氏は「ESPN+は、我々にとって今一番重きを置いているところです」と言う。「ESPNは『伝統的なメディア』なんて呼ばれることもありますが、この見方は重要な流れを見落としています」。
参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/04/08/World-Congress-of-Sports/Streaming.aspx
https://www.sportsbusinessdaily.com/Conferences-Events/2019/WCOS.aspx