マーチ・マッドネスも残すところ準決勝と決勝のみとなった。八村塁選手率いるゴンザガ大学の活躍もあり、日本のスポーツファンにも注目される大会になりつつある。
ころで、マーチ・マッドネスに関する記事を読んでいて、「エリート8に進出」のような表記を目にした方もいるかもしれない。これはマーチ・マッドネス用語で、「スウィート16」はベスト16、「エリート8」はベスト8、「ファイナル4」はベスト4を意味する。
この中でもファイナル4に残ることは特別な意味を持ち、この4チームにのみ、ある儀式が許される。
それがネット・カッティングである。
準々決勝の試合終了後、勝利チームの選手が脚立に上り、少しずつバスケットボールのネットを切っていくのである。
これは、ビールかけやシャンパン・ファイトと同様、勝利を祝福する儀式となっており、選手とファンにとっては特別な瞬間となる。
そして、そんな特別な儀式に使われる脚立。これはNCAAのスポンサーであるWernerのものである。同社は、ネット・カッティングで使用される「オフィシャル脚立」の提供者として2008年からNCAAのスポンサーになっている。
このスポンサーシップについてWerner副社長のChris Filardi氏はこう話す。「脚立を売るのは大変です。建設現場では他の器具ほど目立ちません。でもこのスポンサーシップのおかげで我々は認知されました」。
ちなみに、同社はマーケティング予算の50%をこのスポンサーシップに費やしているという。
参考文献http://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2016/04/11/Marketing-and-Sponsorship/Werner.aspx