Google CloudはNCAAと複数年のスポンサー契約を結んでいるが、会場で無料サンプルを配ることもなければ、有名人を広告塔として使うこともない。その代わり、Google Cloudは他のスポンサーには真似できない形でカレッジスポーツに関わっている。
現在開催されているマーチ・マッドネス(バスケットボールの全米選手権)では、NCAAが保有する過去80年間の試合データを分析することで試合の予想を試みている。
たとえば、ゴンザガ大学対ベイラー大学の試合では、22のオフェンシブ・リバウンドがあると予想した(実際には25であった)。
このスポンサーシップに関してGoogle CloudのEric Schmidt氏は「収益拡大が目的ではありません」と言う。「主な目的は認知度を上げることです。NCAAをケーススタディとして使うことで、Google Cloudというプラットフォームがどのように活用できるのかをさまざまな企業に見せることができるのです」。
Google Cloudは試合予想だけでなく、NCAAが求める様々な分析結果も提供している。
たとえば、NCAAが「どのようなプレーが試合の流れを変えるのか」という質問をすれば、Google Cloudは過去のデータに基づいて、それがダンクなのか、スチールなのか、それとも他のプレーなのか、答えを出せるという。
Google Cloudの出した分析結果は、NCAAのメディアパートナーであるTurnerとCBSにも共有され、試合中継に生かされるという。