ゴルフのPGA Tourは、従来禁止されていた「スポーツ賭博関連業者とのスポンサー契約」を解禁した。この結果、PGAの各種大会も選手個人もカジノなどとスポンサー契約を結ぶことが可能になった。なお、ブックメーカーは対象外である。
「PGA Tourは慎重な組織です。彼らは長期間の調査を経て、この決断に至りました。どういった企業と契約をしたいか明確な考えがあるはずです」とMKTGのDave Grant氏は言う。「2か月も経たないうちに大きな契約が発表されても驚きませんよ」。
以前の投稿で詳しく説明した通り、アメリカではすでにNBAなどのスポーツリーグがスポーツ賭博関連業者とのスポンサー契約を認めている。だが、今回のPGA Tourがしたように選手個人にスポンサー契約を認めるのは異例である。
選手個人が賭博業者と契約する場合、賭博業者が選手に八百長を持ち掛ける可能性がある。このような懸念からスポーツ賭博業者とのスポンサー契約は、チームや大会レベルに限るのが一般的だ。
この点について、PGA TourのAndy氏は「我々が今回選手に許可したのは、(カジノ)リゾートとの契約のみです」と強調した。ブックメーカーとの契約を認めていない以上、八百長の心配はないという意味である。また、Levinson氏は、大会へのスポンサーよりも選手へのスポンサーのほうが早く決まると予測している。