MLS、全国放送と地方放送をセットで販売か

MLSの試合は、リーグが全国放送の放映権を販売し、各クラブが地方放送の放映権を販売してきた。これが2022年に変わるかもしれない。

MLSは先日、全クラブにある通達をした。それは「地方放送の放映権を販売する際、最長で2022年までの契約にしてください」という通達である。2022年は、現在MLSが結んでいる全国放送の契約が切れる年である。

つまり、MLSは次に放映権を販売するときに、全国放送と地方放送をセットにして販売したいから全クラブにそのような通達をしたのではないか。そのように関係者は見ているのである。

この動きには、2つの大きな要因がある。

一つは、MLSのリーグ構造。MLSはシングルエンティティという形態を採用している。これは簡単に言うと、リーグが各クラブを所有する形態である。したがって、選手獲得を初め、クラブ経営の様々な側面でリーグが大きな影響力を持つ。そのような大きな力を持つMLSだからこそ、今回のような思い切ったリーグ主導のビジネスが展開できるのである。

もう一つは、MLSの地方放映権料が少ないこと。現在MLSクラブが結んでいる最も大きな地方放送契約は、LAギャラクシーがTime Warner Cableと結んだ10年5500万ドルの契約である。これは他リーグの契約と比べると非常に小さい。たとえば、同じロサンゼルスに本拠地を置くNBAのレイカーズは、20年40億ドルの契約をTime Warner Cableと結んでいる。

シアトル・サウンダースのAdrian Hanauer氏は「地方放送の契約が我々の望んでいるようなものでないことは明らかです。他のトップリーグ並みに放映権料を大きくするために努力し続ける必要があるでしょう」と言う。

小さな放映権をバラで売るのではなく、リーグがまとめて販売すれば、より大きな契約を結ぶことができるかもしれない。これがMLSの狙いである。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/03/04/Leagues-and-Governing-Bodies/MLS-2022.aspx
https://www.lawinsport.com/topics/sports/item/how-mls-single-entity-status-works-and-its-relationship-with-antitrust-law
https://www.forbes.com/sites/christinasettimi/2014/01/22/the-nbas-richest-local-television-deals/#298ccf591411

投稿者:

akiraasada

テキサス工科大学スポーツマネジメント学部で教員をしています。専門はスポーツマーケティング。特に、人がスポーツファンになるメカニズムを研究しています。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中