女子サッカー、スペインで人気拡大中

2019年1月30日、アスレティック・ビルバオはクラブ新記録となる4万81121人の観客動員を記録した。これはスペイン女子サッカーの歴史でも最多の数字であり、さらには、今年男子チームが同スタジアムで記録した最多観客数(4万6884人)も超える数字である。

ビルバオが特に人気のあるクラブであることは確かだが、リーグ全体で見ても観客動員数は増加傾向にある。昨シーズンは、アトレティコ・デ・マドリード対マドリードCFFの試合が2万2202人を動員し、今シーズンは、レバンテUD対バレンシアCFの試合が2万198人を動員した。

スペインで女子サッカーの人気が拡大している背景には、男子リーグのラ・リーガの存在がある。

ラ・リーガは、2015年10月に「女子サッカー部門」を新設し、女子サッカーの人気を拡大するためのプロジェクトを始動した。同リーグの女子部門を担当するPedro Malabia氏は以下のように話す。
「スペインの女子サッカーは3~4年前まで完全に死んでいました。まったく戦略もなく、メディアにも表れず、テレビにも映りませんでした。その後、いくつかの男子クラブからの投資を取り付けたんです」。

投資を受けたリーグはいくつかのマーケティングキャンペーンを展開した。
たとえば「#WeSpeakTheSameGame」というキャンペーンでは、男子のトップ選手と女子のトップ選手が2人で動画に登場し、サッカーについて語る。

ラ・リーガは、FCバルセロナを初め、12のクラブが女子チームも運営している。動画のなかでは、同じホームタウンを代表する男子選手と女子選手が同じユニフォームを着て意見を交わす。

たとえば、レアル・ソシエダのMiguel Angel Moya選手は「これは『男子サッカー』でも『女子サッカー』でもなく『サッカー』なんです。プレーしているのは男子や女子ですが、このスポーツはサッカーなんです」と語る。こういったメッセージを送ることで、スペインの伝統的なサッカーファンに女子チームの魅力を伝えているのである。

前出のMalabia氏は「女子選手のメディア露出が増えれば、より多くのサッカーファンが『彼女たちもまた私のチームを代表しているんだ』と理解してくれるでしょう」と言う。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/03/04/Opinion/Springer.aspx

投稿者:

akiraasada

テキサス工科大学スポーツマネジメント学部で教員をしています。専門はスポーツマーケティング。特に、人がスポーツファンになるメカニズムを研究しています。

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