2019年からMLSに加わることが決定しているFCシンシナティは、新設するスタジアムのデザインを数年に渡って協議してきた。
2018年に提案されたスタジアムは、約2万6000人収容のサッカー専用スタジアム。北米最大級のサッカー専用スタジアムになる予定だ。
最も目を引くのは強力で鮮やかな照明で、スタジアム全体がオレンジ色に輝く。ドイツのAllianz Arenaから着想を得たデザインだという。
ところが、このデザインに関して地元住民から批判的な意見が集まった。「オレンジ色の照明が周辺地域の景観に合わないこと」と「照明の維持に大きなコストがかかること」がその理由だと考えられる。
この批判を受け、2019年2月、FCシンシナティはこのスタジアム案を撤回し、オレンジ色の照明なしの新たなスタジアム案を提示した。
ところが、一度決定した案を撤回したため、FCシンシナティは改めてシンシナティ市議らで構成される委員会の承諾を得なくてはならなくなった。
FCシンシナティは当初、2021年シーズンに間に合うように新スタジアムを建設する計画だったが、今回の決定で、その計画に大きな影響が出る見込みだ。
一方で、業界内では、地元住民との関係を重視するクラブの姿勢を好意的に捉える意見もある。
参考文献:
https://www.mlssoccer.com/post/2018/12/18/fc-cincinnati-break-ground-ambitious-instantly-recognizable-stadium
https://www.cincinnati.com/story/news/politics/2019/02/05/orange-glow-of-fc-cincinnati-stadium-scaled-back/2776414002/