以前の投稿で解説したように、スポーツギャンブルに関する法律は州によって異なる。カジノに行かなくては賭けができないケースもあれば、携帯アプリを使ってどこからでも賭けができるケースもある。
携帯から賭けができる場合、自宅でテレビ観戦をしながら賭けを楽しむファンも現れるだろう。スポーツギャンブルがスポーツ観戦の新たな楽しみ方として浸透すれば、テレビ観戦をする人自体も増えるかもしれない。
そんな思いから、ギャンブルの要素を取り入れたスポーツ中継を始めたテレビ局がある。
ワシントンDC周辺の地方放送を担当しているNBC Sports Washington Plusはワシントン・ウィザーズの試合中継の際、「Trevor Ariza選手は前半に10点以上を取るでしょうか?」、「予想は無料!500ドルの賞金を獲得したければ、番組ホームページまで!」という文字を表示した。つまり、テレビ局が視聴者の賭けを促しているのである。
同局はこのようなギャンブルを絡めた視聴者参加型の放送を2019年1月から開始している。試合の実況やCMは通常放送と同様だが、画面上にはオッズを含む様々なデータが表示される。
同局会長のDavid Preschlack氏は「スポーツギャンブルを軽くやりたい人々を引きつけるために、より試合中継を楽しんでもらうために、いろいろと試しています。全国ネットと違って我々のような地方局は色々新しいことができますからね」と言う。
ウィザーズを所有するMonumental Sports & Entertainment 社のZach Leonsis氏は「これは我々が目指すものの初めの一歩」と語る。将来的には、ホームページに行くことなく、試合中継の画面上で賭けができるようにしていく方針だ。
参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/01/07/Franchises/Wizards.aspx