NFLのリーグ機構は、各チームのコンサルタント業務を行う新部署を立ち上げた。
この新部署を統括するBobby Gallo氏は「各チームが地元で行うビジネスの収益率を上げることが我々の役割です。それは、スタジアムの座席数のことであったり、価格設定のことであったり、新しいスポンサーシップのカテゴリーを発掘することであったり、様々です」と説明する。
新部署はStubHubなどからヘッドハントされた3名とリーグ内から選ばれた数名で構成される。スタッフはそれぞれ担当のチームを割り当てられる。
リーグがこのようなサービスを提供するのは、NFLでは初めてだが、NBAは何年も前から行っている。
NBAのクラブ・サービス部は、NBAだけでなく、女子リーグのWNBA、そして若手選手が所属するGリーグも含めたすべてのチームにコンサルティングサービスを提供している。チケット販売、スポンサーシップ営業、マーケティング、顧客サービス、施設運営、雇用といったビジネスのあらゆる側面に関するノウハウを統合し各チームに還元している。
これまでNFLは、そのような形でリーグがチームのビジネスに介入することはなかったが、なぜ今回新部署立ち上げに至ったのだろうか?
前出のGallo氏はこう話す。
「世界は変わってしまったんですよ。5~10年前であれば、チームが門を開けさえすれば何万人という人が押し寄せてきた。しかしその頃とはもう人の消費スタイルが違います。シーズンチケットというシステムは、チケットの転売マーケットが生まれたせいで変革を余儀なくされました。様々な変化に対応するためには、リーグ内部に各チームに集中するスタッフが必要なんです」。
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