MLB、靴の色に関する規則を変更

2018年5月、シカゴ・カブスに所属する3選手がある規則を破り、MLBから警告を受けた。その規則は「選手が履く靴の表面51%はチームが定める色を使用しなくてはならない」というものである。

警告を受けた選手の一人であるベン・ゾブリストは、カブスのチーム・カラーの青ではない黒のスパイクを履いて試合に出場していた。

ゾブリストは自身のインスタグラムに以下のような投稿をした。

「私は過去2年間、野球というスポーツの歴史に敬意を表するために、本拠地のデーゲームで黒いスパイクを履き続けてきた。それが今になって突然リーグから警告を受けた」「私が子どものころ、1950-60年代の選手たちのハイライトを見て刺激を受けた。そしてその選手たちは皆伝統的なユニフォームと黒い靴を履いていた。ファンの方々も皆、私のオールド・スクールなスタイルが好きだと言ってくれる。もしかしたら、私のスタイルを見て野球の歴史を知りたいと思う子どももいるかもしれない。選手が自由に靴を選べるようになることを願っている」(原文:https://www.instagram.com/p/Bir1712gsW_/?hl=en)

この問題に関して、MLBコミッショナーのRob Manfred氏は「選手にもっと表現の自由を与えるべきという声は届いている」とした上で「グラウンド上が政治的なメッセージで溢れかえるような事態だけは避けなくてはいけない」と説明した。このときMLBは、規則の見直しを検討していたと見られる。

そして2018年11月、MLBは靴の色に関する制限を緩めることを発表した。新規則の主な内容は以下の通り。
・「51%ルール」は撤廃
・黒、白、グレー、ユニフォームで使われている色、そしてチームが定める色であればどのような割合で使用しても可
・シーズン中に一度だけ、選手がどんな色のスパイクを履いてもよい週末を設ける

新規則の下で行われる2019年シーズン、より大きな表現の自由を与えられた選手たちはどのようなスパイクでグラウンドに現れるのだろうか?
「何色を履いてもいい週末」を利用してチームはどのようなプロモーションを仕掛けてくるだろうか?2019年シーズンは、選手の靴にも注目してみると楽しみが増えるかもしれない。

参考文献:
http://www.espn.com/mlb/story/_/id/24124948/mlb-willing-loosen-regulations-color-players-spikes
https://www.dailyherald.com/article/20180514/sports/305149856
https://www.forbes.com/sites/anthonywitrado/2018/11/20/mlbs-new-rule-about-cleats-is-marketing-gold/#1e8b9c7cdbf8

投稿者:

akiraasada

テキサス工科大学スポーツマネジメント学部で教員をしています。専門はスポーツマーケティング。特に、人がスポーツファンになるメカニズムを研究しています。

“MLB、靴の色に関する規則を変更” への2件のフィードバック

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