Fox Sportsは2019年、NASCAR中継のためにバーチャル・スタジオを導入する。このバーチャル・スタジオは、天気予報などでよく目にするクロマキー合成が使われ、解説者は巨大な緑色スクリーンの前で解説をすることになる。
画像合成技術に関しては、オンラインゲームのFortniteを制作するEpic Games社が技術提供をする。
このバーチャル・スタジオを活用することで、レーシング・カーやレース・ショップのイメージを映したり、選手成績に関するデータなどを画像として表したりすることが可能になる。
NASCARは、レーシング・カーの内部構造やコースの質など、複雑で専門的な要素が多いスポーツである。Fox Sportsは、このバーチャル・スタジオを導入することで、多くの人々の興味を引き、視聴者のNASCARに関する理解を深めることを狙っている。
Fox SportsのMichael Dolan氏は「これは大革命だ」と言う。「より上質な観戦経験を提供できるようになる。これまで紹介できなかったレースの細部を解説することも、解説者がコースの上から解説する(ように見せる)ことも可能になる」。
Fox SportsのNASCAR中継はこれまで「Hollywood Hotel」と呼ばれる移動式スタジオを用いて行われてきたが、今後はノースカロライナ州シャーロットに常設されるバーチャル・スタジオから放送されることになる。
Foxは、このバーチャル・スタジオに活用された合成技術を、ゆくゆくはNASCAR中継以外にも応用する計画である。
参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2018/12/17/Media/NASCAR-studio.aspx