スポーツ中継の動向⑩ Amazon、Twitter

以前の投稿で紹介したように、Amazonは2017年にNFLと1年契約を結び「Thursday Night Football」のネット中継放映権を獲得した。その後AmazonはNFLと2年1億3000万ドルの契約結び「Thursday Night Football」の放映権を2シーズン分更新した。また、Amazonが2014年に買収したTwitchは、eスポーツのネット中継プラットフォームとして絶大な人気を誇る。

Twitterは、NFL、MLB、NHL、MLSといったスポーツをネット中継してきた。

このように、ここ数年、Facebook、Amazon、Twitterといった企業が次々にスポーツ中継ビジネスに参入している。しかしこれらの企業にとって、今はまだスポーツ中継のコンテンツとしての価値を見極めている段階である。

TwitterのTJ Adeshola氏は「我々が2016年にNFLを中継した際に学んだことは、ライブで人気コンテンツを放映するとTwitterユーザーはより没頭するということ。より長い時間滞在し、ツイートする。我々にとってはそれこそが最も重要なことです」と話す。

FacebookのPeter Hutton氏は「我々は色々な国で、色々なスポーツを、色々な形で試してきました。様々な可能性を探って、我々にとって最も相性の良いものを見極めることが重要です。結論を急ぐことは簡単。でもそれは我々の望むところではありません」と語る。

実際、放映権を購入したことがニュースになりがちだが、各社が放映権獲得を見送るケースも多い。たとえば、PGA Tour(ゴルフ)やWWE(プロレス)、Formula One(オートレース)といったスポーツの放映権が販売された際に、Amazon、Facebook、Twitterといった企業は興味は示したが本気で放映権を獲得しようとはしなかった。

AmazonなどはESPN+と違い「スポーツ中継プラットフォーム」としてブランディングをしているわけではない。スポーツは、ユーザーを引きつけるための一コンテンツに過ぎない。極端な話、Thursday Night Footballのみ放映し続ける可能性もある。

Amazon、Facebook、Twitterといった企業が今後どの程度スポーツ放映権を獲得しにいくかはまだまだ不透明である。

参考文献:
https://techcrunch.com/2017/05/11/twitter-announces-a-new-deal-for-year-round-nfl-content-that-includes-live-video-but-no-games/
https://techcrunch.com/2018/03/12/twitter-snags-the-major-league-soccer-live-streaming-deal-from-facebook/
https://www.nhl.com/news/nhl-games-to-stream-live-on-twitter/c-281227666
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2018/10/15/In-Depth/Main.aspx

投稿者:

akiraasada

テキサス工科大学スポーツマネジメント学部で教員をしています。専門はスポーツマーケティング。特に、人がスポーツファンになるメカニズムを研究しています。

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