PGA、データを賭け屋に提供

2018年11月、PGA TourはIMG Arenaと業務提携を結んだ。この契約に基づいて、PGA Tourは、ショットの軌道などのデータをリアルタイムでブックメーカー(賭け屋)に提供する。IMG ArenaはPGA Tourの代理店として、契約するブックメーカーを選定し、契約の調整を行う。

日本ではあまりなじみがないが、オーストラリアやイギリスではゴルフが賭けの対象になっている。ファンはどのゴルファーが勝つかを予想して賭ける。賭けに勝った場合にどのくらいの配当金がもらえるかは、ブックメーカーが決定するオッズに依る。そのため、ファンがギャンブルを楽しむ上でオッズを決定するブックメーカーの役割は大きい。

そのブックメーカーにとって、オッズを決定するのに役立つデータがリアルタイムで入ってくることは重要である。特にそれが大会の主催者から提供される場合、データの信頼性は高く、値打ちも高い。実際、ブックメーカーがデータを獲得するためにスポーツ組織に支払う金額は近年急速に高騰している。

したがって、PGA Tourがリアルタイムでデータを提供するとなった場合、多くのブックメーカーが契約に乗り出すことが予想される。

一方、PGA Tour側の負担はそれほどない。なぜならPGA Tourが提供するデータは、同社が2005年に導入した「ShotLink」というシステムが自動的に記録してくれるからである。これまで、ShotLinkが収集したデータは主にテレビ・ネット中継のために活用されてきたが、今後その使い道が広がることになる。

ちなみに、PGA Tourが業務提携を結んだIMG Arenaは、2018年11月にIMG Mediaから独立したばかりの組織。もともとの母体であったIMG Mediaは、テニスのATP TourとWTAと提携しており、両組織がブックメーカーに提供するデータの流通を任されている。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2018/11/19/Leagues-and-Governing-Bodies/PGA-Tour.aspx
https://calvinayre.com/2018/11/12/press-releases/img-debuts-img-arena-focus-fan-first-digital-innovation/
https://www.chicagotribune.com/sports/golf/ct-masters-pga-tour-gambling-20160407-story.html

投稿者:

akiraasada

テキサス工科大学スポーツマネジメント学部で教員をしています。専門はスポーツマーケティング。特に、人がスポーツファンになるメカニズムを研究しています。

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