テレビ局がスポーツチームのドラマを撮影したいとき、あるいは、企業がスポーツチームのユニフォームをCMに使いたいとき、Sports Studio社に問い合わせることになる。
NFL、NBA、MLB、MLSといったリーグのパートナーであるSports Studio社は、様々な時代の様々なチームのユニフォームを製作・保管しており、撮影用に貸し出している。
Sports Studio社は、もともとカリフォルニア州ハリウッドに店を構えるスポーツ用品店であったが、サイドビジネスとして映画の撮影用にユニフォームを製作するようになり、80年代半ばにはユニフォームの貸し出しだけをするようになった。
80年代にヒットした「がんばれ!ベアーズ」、「ノース・ダラス40」といったスポーツ映画に出てくるユニフォームは同社が製作したものである。
現在NBCで放送されている人気ドラマシリーズ「This Is Us」にも、昔のユニフォームが登場する。1972年のNFLプレーオフで、ピッツバーグ・スティーラーズのフランコ・ハリスが見せたキャッチは、「Immaculate Reception(完璧なキャッチ)」と呼ばれ、NFL史上最も有名なプレーの1つである。
このプレーはその時代を象徴するとして「This Is Us」のあるエピソードで描かれているのだが、そのシーンを撮影するために当時のスティーラーズのユニフォームが必要であった。そして、それを可能にしたのがSports Studio社であった。「This Is Us」プロデューサーのJess Rosenthal氏は「当時をリアルに描くには、本物に近いものを使わなくてはいけない。その思いを共有する会社があることは非常にありがたい」と話す。
参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2018/10/08/Media/Sports-Studio.aspx