2018年9月、Amazonは、ハワイで毎年10月に開催されるトライアスロン大会「Ironman World Championship」の冠スポンサーになることを発表した。同大会が冠スポンサーを持つのは、2015年以来である。
Amazonは、同大会のオフィシャルスポーツ栄養小売店(Official Sports Nutrition Retailer)として、サプリメントやスポーツドリンク、エナジーバーなどの販売を行う。
同大会には、2400人の選手が参加し、全長約226kmのコースに挑む。そのためのトレーニング期間と実際のレースを合わせれば、何万という栄養補助食品が消費される。2015年のデータによれば、その売り上げは6億5000万ドルに達するという。
近年、Amazonは、NFLの「Thursday Night Football」やPremier Leagueのネット放映権を獲得するなど、スポーツビジネスに積極的である。今回のスポンサーシップは、そういったネット中継ビジネスとは異なる関わり方であり、同社が新たなスポーツビジネスモデルを構築しようとする動きと解釈できる。
参考文献:https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2018/09/10/Marketing-and-Sponsorship/Ironman.aspx