クリーブランド・ブラウンズは弱小チームとして有名だ。2016年シーズンは1勝15敗。2017年シーズンはなんと0勝16敗であった。
スポーツ関連のおもしろ動画を配信しているThe Kickerは、「Hardest Jobs in Sports」というYouTubeシリーズの中で、ブラウンズのチアリーダーがスポーツ界で最も大変な仕事だと皮肉っている。
そんなブラウンズのスポンサーであるAnheuser-Busch InBev(ABI)は、それを逆手にとったユニークなキャンペーンを実施した。
その名も「Victory Fridge(ビクトリー冷蔵庫)」。
これは、同社の製品であるBud Lightがぎっしりと入った冷蔵庫なのだが、鍵がかかっており開けることができない。もしブラウンズが勝てば、ABIから信号が送られ、開く仕組みになっている。
ABIはこれをブラウンズの本拠地であるファーストエナジー・スタジアムと周辺のバーに設置し、2018年シーズンを迎えた。
そして迎えた第3戦。ブラウンズはニューヨーク・ジェッツを下し、2016年以来の勝利をあげた。ファンたちはまるで優勝を決めたかのように大騒ぎ。ビクトリー冷蔵庫の鍵が開くと、その盛り上がりは最高潮に達した。
試合後、ソーシャルメディア上には、ビクトリー冷蔵庫の鍵が開く様子や、ビクトリー冷蔵庫の前にできた長蛇の列など、ブラウンズファンの投稿した写真や映像があふれ、ソーシャルメディア上でもお祭り状態であった。
同社が目指す「ファンエンゲージメントを強めるユニークなスポンサーシップ」の成功例と言えるだろう。
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