サンフランシスコ・フォーティナイナーズは、ソフトウェア会社のSAPと提携し、本拠地のリーバイス・スタジアムに新たなデータ分析システムを導入した。
このシステムは、スタジアムの入口、コンセッション、グッズショップ、駐車場で起こっている出来事をリアルタイムで記録・分析し、問題を特定する。このシステム導入によって、チームは現場で起きている問題にいち早く対応することができる。
たとえば、トイレの不具合を観客が指摘した場合、分析センターに情報が届き、スタッフが即座に問題解決にあたる。また、駐車場の空きスペースに偏りが出てきた際には、空きスペースの多いエリアに顧客を誘導することもできる。
これまでは、コンセッションに長蛇の列ができても、トイレに不具合があっても、それを即座に解決することはできなかった。観客のクレームも現場のスタッフに伝えられるだけで、その多くは「後日解決するもの」、「次回への反省」という形で保留されることがほとんどであった。
しかし、フォーティナイナーズは、ゲーム中に起こった問題を即座に解決することが観戦価値に貢献すると信じ、5年をかけてこのシステムを構築した。
「あらゆる問題は、その大小にかかわらず、観客にとって重要なものであり、解決しなくてはなりません。これまで我々は即座に対応することができませんでした。我々はチャンスを逃していたんです」と同チームのMoon Javaid氏は言う。
なお、システムをデザインしたSAP社は今後、同様のシステムをアミューズメントパークなどに導入することを検討しているという。
参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2018/10/22/Franchises/49ers-SAP.aspx
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