カレッジスポーツのSNSマーケティング

アメリカの大学スポーツチームは、強固で熱狂的なファンベースを持つことで知られているが、SNS上でも多くのフォロワーを抱えている。これまで多くのチームは、SNS上で試合の告知や結果速報などを行ってきたが、スポンサーの宣伝には活用してこなかった。それが変わりつつある。

2018年、大学スポーツ代理店大手のIMG Collegeは「Social+」というキャンペーンを始めた。このキャンペーンでは、大学スポーツチームのSNS上で、スポンサーのロゴやメッセージが掲載される。

たとえば、オハイオ州立大学のスポンサーである日産は、「Nissan USAはオハイオ州立大学の素晴らしいシーズンを祝福します#GoBucks」というメッセージをチームのTwitterアカウントを使って発表した。

アメリカの大学では、スポーツチームが大学のシンボルのような役割を果たすことが多く「Go Bucks」のような応援フレーズはスポーツの試合だけでなく、式典でのスピーチなどでもよく使われる。つまり、これは大学全体を鼓舞するフレーズ、大学関係者全体のアイデンティティを刺激するフレーズなのである。

日産には、そのフレーズを、チームのアカウントを使って伝えることで、フォロワーとより密な関係を構築しようという狙いがある。

一方で、SNSはチームとファンの交流の場であって、宣伝の場ではないと考えるファンもいる。IMG College社長のTim Pernetti氏は、Social+の広告はあえて目立たなくしていると言う。曰く、スポンサーのロゴや宣伝をさりげなく入れることが、チームとファンの関係性を傷つけない方法なのだそうだ。

Social+のスポンサーシップの価格は、チームのフォロワー数や「いいね」の数などによって決定される。通常、このスポンサーシップはそれ単体で売られるというよりは、オフィシャルスポンサーになった際の特典となることが多い。

Pernetti氏は、「すべてのファンがSNS上にいるわけではない。でもすべてのファンがスタジアムにいるわけでもない。スポンサーは、Social+を通じて、ファンとの繋がりを絶えず保つことができる」と語る。

参考文献:https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2018/09/24/Colleges/IMGCollege.aspx

投稿者:

akiraasada

テキサス工科大学スポーツマネジメント学部で教員をしています。専門はスポーツマーケティング。特に、人がスポーツファンになるメカニズムを研究しています。

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